大阪教育大学附属幼稚園の倍率と定員
──2026年度入園からの変更点と今後の見通し
大阪教育大学附属幼稚園の受験を考え始めると、まず気になるのが「倍率はどれくらいなのか」「何人ぐらい募集しているのか」という点ではないでしょうか。
先に結論だけお伝えすると、
- 倍率は公式には公表されていません。
- 当塾の把握している情報から推測すると、倍率は「おおよそ2〜3倍程度」と見ておくのが現実的です。
一方で、2026年度入園(令和8年度入園)からは入園定員の変更が公式に公表され、その新しい枠組みでの選考がすでに1回実施されています。2027年度入園分からは、2年保育の募集が完全になくなり、3年保育募集のみになる見通しです。
このページでは、
- 2026年度入園から実際に始まった定員変更の内容(=公式情報)
- そのうえで、2〜3倍程度という倍率をどう捉えるか
- 各ご家庭がどう受験計画を立てていくかの考え方
といった点を、できる限りわかりやすく整理します。
※正確な受験者数や倍率は公表されていないため、ここでお伝えする倍率はあくまで目安レベルの情報です。最終的な出願・受験の判断は、必ず最新の募集要項や公式サイトの情報を確認したうえで、ご家庭ごとに行ってください。
なお、倍率や定員の前提となる受験全体の流れや選考内容については、 まずは 大阪教育大学附属幼稚園の受験ガイド【最新2027年度入園版】 で全体像をつかんでいただくと、この記事の内容も理解しやすくなります。
1. まず押さえておきたい前提:倍率は非公表、定員変更は公表されている
大阪教育大学附属幼稚園を検討するとき、多くのご家庭が真っ先に気にするのが「倍率」です。
ただし、この園については、
- 倍率(何人受けて何人受かったか)は公式に公表されていない
- 一方で、入園定員(何人受け入れるか)は2026年度入園分からの変更が公式に公表されている
という構造になっています。
※「何人受けて何人受かったか」といった具体的な受験者数・倍率は公表されていません。ここで書く倍率は、公開されている募集人数や、実際に受験されたご家庭から伺った話をもとにした目安レベルの情報です。
2. 2026年度入園から実際に変わった定員──2年保育の募集停止
2-1. 変更の要点
大阪教育大学と附属幼稚園は、少子化や附属園としての役割を踏まえ、2026年度入園分から入園定員を次のように変更しました(公式発表 ※1)。
-
3年保育(3歳児)の入園定員
- 変更前:30人
- 2026年度入園:40人(既にこの枠で募集・選考が完了)
- 2027年度入園以降も40人の予定
-
2年保育(4歳児)の入園定員
- 変更前:30人
- 2026年度入園:10人(この枠での募集・選考も既に終了)
- 2027年度入園以降:0人(募集なしの予定)
-
園全体の収容定員(3〜5歳児の合計)
- 150名 → 140名 → 最終的に120名へ
2-2. 附属幼稚園受験は何が変わったのか
受験者側の立場から見ると、インパクトは次の2つです。
① 比較的入りやすかった2年保育受験がなくなった
- 2025年度入園以前、2年保育は3年保育と比べると倍率が低めだったと言われており、年少で不合格だったご家庭が2回目のチャレンジとして受験するケースも多くありました。
- 2026年度入園では、まだ2年保育の枠(10人)が存在しましたが、これが実質的に最後の大きな2年保育募集と言えます。
- 2027年度入園以降は、2年保育の募集が0人の予定で、実質的には「3年保育での受験がほぼ唯一のチャンス」となります。
② 附属幼稚園という存在に気づくのが遅れた時に挽回できなくなった
- 大阪教育大学附属幼稚園の募集に気づいたり、興味を持ったりするのが遅くても、これまでは2年保育の受験に滑り込むことができたケースも多くありました。
- しかし、2027年度入園からは3年保育での受験を逃すと、次は小学校受験のタイミングまで附属校に入るチャンスはありません。
3. 「倍率」は結局どのくらいなのか?
ここからは当塾による受験倍率に関する非公式な見解です。
3-1. 過去数年のおおよその倍率
公開されている募集人数や、実際に受験されたご家庭から伺った話を総合すると、
- ここ数年の3年保育の倍率感としてはだいたい2〜3倍程度と言われることが多い、というのが現状の目安です。
- 当塾に寄せられた情報の範囲では、定員変更後の2026年度入園試験でも、おおよそその範囲(2〜3倍程度)におさまっていたと考えています。
3-2. 2027年度入園以降、倍率がどうなるかは不透明
近年は、通園時間や通園手段に関するルールが見直され、以前よりも通園できるご家庭の幅が広がってきています。
ふぞよ塾としては、
- 「過去〜2026年度の実感としては2〜3倍程度」
- 「2027年度以降も、そのレンジを基本にしつつ、年によって上下し得る」
というくらいの「ざっくりとした前提」として捉えておくのが現実的だろうと考えています。
例えば、3倍という倍率であっても、その中には、
- 上の子の附属幼稚園に合格し、次は下の子の受験に臨んでいる家庭(このケースでは、すでに保護者は附属幼稚園の受験に合格する力を持っている)
- 附属幼稚園の対策塾に通い、親子ともに場数を踏んできた家庭
- 附属幼稚園と他の園とで迷っていて、そこまで受験に対する真剣度が高くない家庭
など、さまざまな受験者層がいます。つまり、同じ「3倍」という数字でも、実際には「ほぼ準備ゼロのご家庭」と「しっかり対策してきたご家庭」がごちゃ混ぜになっています。
だからこそ、倍率という数値に振り回されすぎず、自力を少しずつ伸ばしていくことが、結果的に受験を乗り切るうえでも大切だと考えています。
4. 定員変更を踏まえた、3つのケース別の考え方
2026年度入園で新制度が一度回った今、これから受けるご家庭を大まかに3パターンに分けて考えてみます。
ケース1:絶対に附属に通わせたい
- 将来の内部進学も含めて、「どうしても附属に行かせたい」
- 通園時間や保護者会の負担も、ある程度覚悟している
この場合は、
- 3年保育での受験を中心に中長期で計画する
- そのうえで、滑り止めとなる私立幼稚園も1〜2園は確保しておく
という組み立て方になります。
ケース2:条件が合えば附属に行きたい
- 附属には魅力を感じているが、「絶対ここじゃなきゃ」というわけではない
- 通園負担や兄弟の学校とのバランスも大事
この場合は、
- 「3年保育で受けてみるが、附属以外の本命園も決めておく」
- 「附属に受からなかった場合も、『ここなら納得できる』という園を最初から用意しておく」
という形のご家庭が多いです。
ケース3:まだ幼稚園自体のイメージが固まっていない
- 幼稚園・こども園・保育園など、全体をまだ見比べている段階
- 「附属」という言葉には惹かれるが、実際のイメージはまだ曖昧
この段階では、
- まずは園見学や説明会で、「日常の雰囲気」を見る
- 附属に入ったあとの通園や保護者参加まで含めて、「わが家のライフスタイルと合うか?」を考える
ことが、倍率よりも優先度が高いテーマになってきます。
5. まとめ
- 大阪教育大学附属幼稚園では、倍率は非公表です。
- 一方で、2026年度入園からの入園定員の変更は公式に公表されており、その枠での選考はすでに1回実施されています。
- 3年保育の定員は30 → 40名に増加
- 2年保育の定員は30 → 10 → 2027年度入園以降は0名(募集なし予定)
- 過去〜2026年度入園までの倍率感は2〜3倍程度とされますが、構造が変わったことで、今後も年によって上下し得ます。
- 倍率は準備のレベルや、幼稚園を選ぶための前提条件として使うのがおすすめです。
- 最終的には、倍率に振り回されず、自力をつけることで合格ラインを超えていくことが大事です。
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出典
- 大阪教育大学附属幼稚園 お知らせ(最終確認:2025/11/16) 入園定員の変更について(PDF)